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教えてモーフィアス

なんちゃってブックレビュー

カミュ 『異邦人』

タヌキの本棚

 「今日、ママンが死んだ」

 

お久しぶりすぎます。タヌキです。

ブログって・・・・・めんどくs・・・

 

いえ、嘘です。

ずぼらなタヌキが文明の利器を使いこなせないでいるだけです。

なんだか、最近顕著に、

近代文明のスピード感が全然体になじまないと感じるようになりました。

タヌキだけでなくたぶんモーフィアスもそう。

 

以前、仕事仲間とおしゃべりしていた時の話なんですけど

お互いの彼氏についてぺちゃくちゃしゃべっていたんですね。

モーフィアスは、基本的に毎日おんなじ格好だ、っていうような話をしたら

「ソレってあれでしょ、ジョブズ意識してんでしょ(笑)」

みたいな嘲笑を買ったんですね。

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ちがうよ!

むしろそういう意識高い系であったほうがまだマシだよ!

モーフィアスは、時折服を差し入れに行かないと、

本当にずーーーっとおんなじ服を着続けます(一応洗濯はしているらしい)。

そういう方向に意識を向けられない性質なんですかね。。。

 

ブログを上手に更新できる人然り、

ファッションにノームコアを取り入れられる人然り、

所謂「意識高い」なんて言われる人は

往々にして律儀で、勤勉なのだなと思うのですよね。

タヌキの意識は地面にめりこんでる。

 

ブログが書けない自分への言い訳終わり。

 

 

:::::::::

 

そんな前説とは微塵も関係のない本のご紹介をします。

いや、ご紹介するまでもないですねー。

 

『異邦人』

f:id:pon-poco:20161031014256p:plain

日本ではタレントとしてお馴染みのセイン・カミュの大叔父が

この本の作者、アルベール・カミュです。

 

なんか今、このセイン・カミュの画像探すのにググったら、

 

セイン・カミュ 干された理由】

 

みたいな予測変換がめっちゃ出てきたんですけど干されてるんでしょうか。。。

あぁ、世知辛い世の中ですね。。。

 

この本のあらすじは、

おかんが死んで自暴自棄になったサイコパスチックな主人公が

ちょっとワルな友人と付き合うようになり

そのせいで人を殺しちゃって裁判にかけられる話です。

(なんかごめんなさい・・・・。)

 

私はこの主人公がとっても嫌いなのですが、

モーフィアスいわく男には、

コヤツに憧れる時期が少なくとも一度はあるのだと。

 

 ほーん。

タヌキにはよくわかりませんね。

 

ただ、示唆に富んだメタファーを

読み解くのが楽しいストーリー。

 

主人公のムルソーはあらゆる事柄に否定的で、

なんか、捻くれ者の天邪鬼って印象でした。

 

白井浩司氏のあとがきには

 

「しかし彼(ムルソー)はひとつの真理のために死ぬことを承諾したのだ。

人間とは無意味な存在であり、すべてが無償である、という命題は、

到達点ではなくて出発点であることを知らなければならない。」

新潮文庫「異邦人」第123刷、p138】

 

とあります。

 

タヌキには、

荒くれ者の友人とつるみ、

ムルソーはなんとなく彼が好きだった、みたいな描写が作中にはありました)

異邦人を殺めるに至った経緯のどこに

「真理」があるのかよくわからないのですね。

(後半の文は難しいので触れません。笑)

 

真理って何なんでしょうね。

 

また、カミュは後日自らこの作品について語り、

主人公のムルソーに対して、下記のような解説をしています。

 

「嘘をつくという意味は、ないことを言うだけでなく、

あること以上のことを言ったり、感じること以上のことを言ったりすることだ。

_____ムルソーは人間のクズではない。

彼は絶対と真理に対する情熱に燃え、影を残さぬ太陽を愛する人間である。

彼が問題とする真理は、存在することと、感じることとの真理である。」

新潮文庫「異邦人」第123刷、p138】

 

うーん。

 ニーチェ で言うところの

「デュオニソス的なもの」に似た、

私達がわかってはいけない系の「真理」なんですかね。

むじゅかしー。 

 

理性という側面から語るだけでは足りないもののような感じを受けますね。

 

タヌキはムルソーに批判的で、

こんな奴が近くにいたらめっちゃ嫌だろうなと思いますが、

共感できないところもなくはなかったです。

 

カミュの思考の跡を辿ろう、辿ろうとして読めば、

もっといろんな発見があって楽しいのだろうなとも思います。

 

特にムルソーが獄中で

ギロチンについて考えるシーンはとても興味深かった!

 

難しいことを考えていたら頭が痛くなってきたので寝ます!

おやすみぽんぽこ~。

 

 

倉田百三 『出家とその弟子』

モーフィアスの本棚

 

僧侶の愛

 

みなさまこんにちは。タヌキです。

ゴールデンウィーク、終わっちゃいましたね・・・。

タヌキは仕事だったし、モーフィアスはずーっと部屋で文献と格闘していたので、

世間様並みのお休みはなかったのですが、

終わっちゃうとなんだか寂しいような感じがしますね。

 

タヌキも東京に暮らし始めてもう今年で3年経つのです。

なんだかとても感慨深いです。

 

タヌキが東京に出てきてしばらくした頃、世の中の諸々を信じられなくなって、

やさぐれてしまった時期がありました。

 

そのとき、モーフィアスがそっと手渡してきたのがこの本でした。

倉田百三 『出家とその弟子

 

この本は、浄土真宗の開祖である親鸞と、その弟子として

歎異抄』を記した唯円に関する物語です。

 

浄土真宗をベースにしたお話ですが、

内容はほぼキリスト教です。

お坊さんが愛について、深く、深く教えてくれます。

 

この『出家とその弟子』は、海外でも多く翻訳され、

特にフランスのロマン・ロランは、この作品を読んで、

倉田百三を含む日本の文芸活動に大いに興味を持ちました。

 

今は絶版になっているっぽいのですが、

岩波文庫から出版されている『出家とその弟子』には、

末尾にロマン・ロランによる解説が載っており、それも大変興味深く、面白いです。

興味のある方は是非、古本屋さんでチェックしてみてください。

 

 

さてさて、物語の中で、

親鸞の弟子の唯円には、かえでというガールフレンドがいるのですが、

身分の違い故に二人はとても苦しみます。

そんな中、かえでが口にする一言に私は痛く共感しました。

 

「むつかしいかおをして、美だの、実在だのと、私にはよくわからないような事をおっしゃる時の彼の方が、一等好きなのよ。」

 

照れ

ぽんぽこ

 

 

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はじめまして

自己紹介

 

 どうも、たぬきです。

 

このブログでは、話題の新書や、隠れた名本など、

様々な書籍をタヌキの

拙い言葉と 最低限の知識で

この上なくゆるく、限りなくゆるく、

ご紹介していきます。

 

基本的にご紹介する本は、私ではなく、

私の彼が購入したものです。

 

彼はモーフィアス

(映画『マトリックス 』に出てくるサングラスを掛けたスキンヘッドの人)

によく似た東大生で、

田舎育ちのたぬきには理解できないスピードでどんどん本を買ってきます。

 

日増しに本で埋まっていく彼の部屋の中で、

これらの本の内容をいろんな人に共有できたら面白いのではないか、

また、

その内容を第三者に伝える文章を書くことで、

タヌキ自身の、本に対する理解も深まるのではないか、

と考えて、このブログを始めました。

 

みなさんの知識欲をこしょこしょっと

少しでもくすぐることができれば幸いに思います。

 

ちなみにタヌキは人間です(女性です)。

田舎育ちで、言動、容姿ともに似ていると、

モーフィアスからこの不名誉な諢名を拝しました。

 

タヌキ自身は、もちろん東大に入るような頭脳は持っておらず、

日がな一日ボケっと過ごすことが一番のしあわせ。

 

知識も論理的思考力も社会的経験値もほぼ皆無の私が

その日なんとなく伸ばした手に触れた本を

そそっと読んで、このブログを書いていきます。

 

なのでこのブログの至る所に

書籍に対する

勘違い、読み間違いと言った、所謂「誤読」が出てくるかと思いますが、

そこは何卒、

所詮田舎のタヌキが書く駄文なのだからと、

ご寛大な見方をしていただけると幸いです。

 

それではみなさま、

何卒よろしくお願いします。

 

ぽんぽこ