竹田青嗣 『陽水の快楽』
井上陽水のふざけた歌詞を哲学的に解釈
こんにちは。タヌキです
今日はモーフィアスではなく、タヌキの本棚からご紹介です。タヌキは井上陽水が大好きです。
あの舐めるような歌い方、意味のないふざけた歌詞、胡散臭いサングラス・・・なんだか、とっても魅力的なのです。
そもそもフォークソングが好きなので、いろいろ聞くのですが、井上陽水は、その中でも他に類を見ない異色の存在ですよね。
そんな陽水の魅力にやられた現象学者の書いた本がこちら。
この作者の方は、もともとフッサールとかの哲学を研究していらっしゃる、れっきとした(?)大学の先生なんです。現象学に関しての本も、何冊か出していらっしゃる、いわばお硬い世界の方なんです。
そんな大学の先生が、井上陽水のあのふざけた歌詞を哲学的に解釈していく、なんとも素晴らしいことではありませんか…!!!
小難しい哲学用語もたくさん出てきますが、 その辺を差っ引いても十分楽しめるほんだと思います。
当時の時代背景や、他の流行歌都との対比、さらに青年の心理まで、かなり精密に分析してあって、読んでいるうちに、何度も聞いた陽水の歌詞に、はっとさせられることが何度もありました。
井上陽水を好きな人も、あんまり知らない人も、楽しんで読める名著です。
この作品、2014年のセンター試験の問題になってたそうです。が、井上陽水はたしか、九州歯科大学を三浪してる最中に歌手になったんですよね。いいのか。笑
是非みなさまもこれを読んで、陽水の快楽に浸ろうではありませんか。
ぽんぽこ